薬を飲む男性

ヘルペスウイルスには9つの種類がありますが、そのウイルスごとの分類ではなく、症状による分類がなされることが多いです。ヘルペスの症状ごとの種類としては単純ヘルペスウイルス(HSV)と、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)に分類されます。

口唇ヘルペスや性器ヘルペスはHSV感染症に含まれます。いずれも体の疲れなどによって症状を起こすのが特徴です。根本的な治療を行わなければ何度も症状を繰り返す恐れがあります。病変に直接的に触れると感染が広がることがあります。抗ウイルス薬を内服、外用することによって治療を行うことが出来ます。ウイルス自体は様々なところに存在していて、触れてしまうことは珍しくありません。身体の免疫力が保たれていれば発症することなく、ウイルスに打ち勝つことが出来ます。しかし、何らかの理由で免疫力が落ちていると発症する可能性が上がります。

VZV感染症の方に含まれるのは水ぼうそうと帯状疱疹です。水ぼうそうはヘルペスウイルスに初めて感染したときに発症します。1生に1度しか発症しないのが特徴ですが、大人になってからかかると重症化することもあるので注意が必要です。水ぼうそうのワクチンが定期接種化したことで発症する方は大幅に減っています。帯状疱疹は60歳以上の方にも発症しやすい症状であり、強い痛みを伴う水ぶくれが発生します。体の半分にのみ発生するのが特徴です。痛みのみが残る神経痛の後遺症が残ってしまうこともあるなど、非常に注意が必要となります。水ぼうそうは空気感染しますが、帯状疱疹の方は接触感染のみとなっています。一度帯状疱疹にかかることによって強い免疫が誘導されることも分かっており、頻繁に繰り返すことは少ないです。かつては帯状疱疹のワクチンの年齢制限が50歳までとなっていましたが、その制限が緩和されたことで予防しやすくなりました。

HSVとVZVは別の種類のヘルペスウイルスによって引き起こされます。それゆえに口唇ヘルペスから水ぼうそうに移行したりすることはありません。ただし、水ぼうそうと帯状疱疹を起こすウイルスは同じなのでこの2つは両方同時にかかる可能性があります。治療の際にはウイルスの種類を診断して、適切な医薬品を使用することが大切です。感染力のあるウイルスなので、速やかに薬を使用することが重要と言えるでしょう。ワクチンが大きな効果を発揮することもあり、予防としては有効となっています。